あとがき 短時間攻略(6時間22分59秒) ドラクエ5 PS2版

プレイ・レポート執筆 : 右弐  /  作成 : 2011.07.31  /  最終更新 : 2011.07.31
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記録の達成に関して

目標タイム

今回のプレイは、6時間24分を目標タイムに定めてプレイしていました。
理由は、このページの最後の方をお読みください。

プレイ直後の感想 −当日の日記より抜粋−

25回目、プレイ32時間程度で挑戦が終わりました。予定よりだいぶ早かった。大局的に見てついていたようです。
普通だったら開始10分か30分あたりでリセットしているプレイを、ここまで育てられたのがよかったです。タイム狙いにしては面白いプレイに仕上がっている。
青年時代後半以降は2週間ぶりにプレイしたので、随所にミスが出ていますが、それが改善されていても20分切りは難しかったのであまり心残りではありません。今回は挑戦回数を増やすことを優先して、そのプレイ戦略が時間効率的に正しかったので勝ちだと思っています。

6時間24分を破ると決めてから、もう5年以上もの月日がたっていたようです。当時に思ったよりも、はるかに手ごわいタイムだったということが、今になって身にしみています。
どれぐらい手ごわかったのかというと、
僕が主人公の名前を「ぁ」にするくらい追い詰められていた、といえば伝わるでしょうか。
6:24が現実的になってきた前回の記録6:31からは、主人公の名前は「ぁ」にしています。それまではすべて「うに」でプレイしていました。
6時間半限定でハンドルネームを改名するところまで追い詰めるとは、まさに「引退せしシグ、現役の右弐を改名さしむ」といったところです。

さて、これでもうこのゲームで「タイム狙い」のプレイをするのはあと1回だけということになりました。
何をやるのか、長年お付き合いいただいた方にはわかるはずです。

また、次にこの記録に挑むのは、幸運を要求しなくてもこの記録を敗れる戦略ができたときになると思います。
しかし、そもそも6時間24分を破ったことで、最速タイムを早くする方向へはもう頭が働かない気がするので、やはりここで一段落になるのだと思っています。

今日中に、簡易レポートと、プレイ中に見ていた自分用のチャートはアップします。しばしお待ちください。

終わってみるとあっけないものですが、
ここまで、とくに長年にわたり応援してくださった方々、ありがとうございます。御礼申し上げます。
  2011.05.15 右弐 

記録の価値

この部分を書いている 2011.07.28 時点にて、ネット上で確認できた限りでは、今回の記録は「カジノ技非使用」という枠組みにおいては最速のものとなっています。
しかし、このプレイの価値は、この記録が抜かれた後どれだけの評価が残るのかで決まると考えています。
最速である間は、その事実が評価される風潮があるが故に、戦略等の中身は逆に評価されにくいと思うからです。

レポート執筆時点でプレイから2カ月あまりが経ち、その間、多数の戦術が世に発表されています。
直接の改善案として有用と思われた戦術については、積極的にレポート内に引用させていただきました。
さらなる好記録が出て、今回の記録が破られるのもそう遠いことではないでしょう。

そして記録を抜かれた後に、今回のプレイと戦略に価値を残すため、レポートを執筆しています。

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おわりに

なぜ6時間24分が目標だったのか

これを説明しないといけないほど膨大な時間が流れてしまったようです。

2005年当時。僕がまだ「最速記録」の魅力に取りつかれていた時代の話です。
DQ5RTA記録集を見ていただければわかりますが、このとき競争を繰り広げていたのはシグ氏という方で、僕のもつ最速記録は、彼によって2度破られています。

このうち、2回目に破ってきたときのタイムが「6時間24分」。その当時の僕の持つ最速記録は「6時間45分」でした。
実に21分の更新。この記録を初めて目にしたときは、一瞬何を言っているのかわかりませんでした。 そして、次の瞬間には絶望を通り越して笑ってしまいました。

その後、2005年末にシグ氏は引退し、僕には「6時間24分」という目標だけが残されてしまいます。
こうなると、この記録だけは意地でも破り返さないと気が済まない。それも自分のフォームである「カジノ技非使用」で。
このことは、2006年に6時間38分22秒を出した時のレポートのあとがきの末尾でも述べています。
そこで「破るまでカジノ技使用ではプレイしない」とも宣言しています。いや、宣言してしまっています。

当時から、この「6時間24分」が相当に難しいことは薄々気づいてはいました。それでも認識が甘かったですが。
難しいと思いつつも宣言した2006年の自分は、何年経過しても心が折れて目標をあきらめないようにと、未来の自分に対して布石を打ちたかったんだと思います。

それからずいぶんの時が経過し、自分の中での「最速記録」に対する価値観もだいぶ変わっていきました。
そんな中、つい1年ほど前から「カジノ技使用」で世に出したい戦略を思いつきます。しかし宣言を破るわけにはいかない。
こうして、再びあの目標を達成する理由が1つ生まれます。
この時、面倒な気分になるのかと思いきや、あの目標に挑む理由が増えて嬉しい気分になったのを憶えています。
ああ、自分はやっぱりあの「6時間24分」に心底挑みたかったんだな。そう感じました。

そして再び「タイム達成」を第1目標に置いた、今回の挑戦を行うことになります。
結果として、ついに「はぐれメタル4匹狩り」の戦略を使うことになりました。以前からこの方向の戦略が運がよい場合の「最速タイム」が早いのはわかりきっていたのですが、意識的に研究を避けてきた節がありました。好きな戦略ではないからです。
しかし、これを本気で検討した結果、どうやら現実的なプレイ時間で目標タイムが出てしまいそうだ、ということがわかってしまいます。こうして挑戦に至りました。
終わってみると、結局「カジノ技使用」のプレイがしたいというのは触媒になった程度の理由でしかなく、結局はあのタイムを意地でも抜きたかっただけなんだなと感じます。「6時間24分」は、僕にとってそういう意味を持つタイムでした。

さいごに

今になって考えると、「6時間24分」をシグ氏に出されて以来、自分のタイムを抜かれることに対してはほとんど何のこだわりも持っていませんでした。
唯一こだわっていたのは、「カジノ技非使用で6時間24分を出す最初のプレイヤー」になること。
「6時間24分」に達するまでは、自分の中ではすべてが過程でした。

その唯一のこだわりも果たせた今、「タイム達成」を第1の目的とするスタイルでRTAを行うことはもうないと思います。
好タイムを出したいと思ってプレイすることはあるでしょうが、それは「この戦略を世に出したい」というような、より根源的な目的がある場合に副次的に発生する動機に留まりそうです。
両者は結果として「タイム達成」を目指すという点では似ていますが、私の中では別物です。

今回の目標タイム達成により、2006年に自分で自分にかけた枷がやっと外れた状態になりました。
今後は今まで以上にこだわりを捨て、その時の自分の感性にしたがって活動していけると思い、楽しみでもあります。

震災で死ぬかと思った経験を経て、活動の成果というのは「自分がいなくなった場合に何が残るのか」で測られるのではないか、と思うようになりました。
そして、生きる目的は、自分がいなくなった場合に残したいと思えるものを、作っておくことなのではないかと。
死んでもいいと思える状態を作ることが、生きる目的なのだと思うようになりました。

さてここで、右弐というプレイヤーがいなくなった場合何が残るのか。というより、何を残したいのか。
そう考えたときに、僕が残したいのは単なる「プレイ内容」ではないと気づきます。
たぶん僕は、僕の思考を少しでも残したいんだとわかりました。
プレイ内容よりは、それに至る戦略という名の思考。そして、プレイ内容を伝えるための表現に至る思考。

そんな方針で書かれたレポートゆえ、今回もまた膨大な分量になってしまいました。
ここまでお読みいただいた方には感謝申し上げます。お付き合いありがとうございました。
またどこかでお会いいたしましょう。
 2011.07.31 右弐

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