ドラクエ8RTA大会レポート 右弐 (2005年駒場祭)

メインページへ戻る

9.考察・感想

・・・と題名を書きましたが、「ドラクエの8RTA」「今回の戦略」に関する考察は他のところにすでに書いてしまったので、
もし興味があれば下記のコンテンツをどうぞ。
ドラクエ8RTA戦略研究メモ・雑感/別窓で開く

なので、ここでは「大会に関しての感想」を少し。

今回の僕の戦略では、メタル系を使った経験値稼ぎがタイムを大きく左右するため、大会の展開にあわせて選択の幅を持たせていました。
おそらくレベル上げに関してはプレーヤー3人とも大体同じような戦略でくるのではないかと予想しており、競り合った状況で駆け引きができるようにするのが狙いです。
しかし!
LFCさん、えぐちさんとも、全く僕が予想しなかったレベル上げのプランを採用しており、途中で両者のタイムの予想が全く立たなくなってしまいました。

特に、LFCさんのレベル上げプランには度肝を抜かれました。
僕の戦略構築するときの最初の出発点が 「ククールLv34が最終的に必要だから、そこまでをどのタイミングで稼ぐか」 です。
このためLFCさんの「Lv38まで上げてマダンテで敵を瞬殺」という戦略は最初の段階で検討から外れており、かなり狭い視野でしか戦略を考えられていなかったのだなと思い知らされました。
対して、高レベルまで上げる戦略の有利性に気づいた、LFCさんの発想の柔軟性はすばらしいと思います。
また大会後に聞いたところ、かなりの調査と研究を経て自信を持ってこの戦略を採用しておられたようで、大会でそれを実証し、見事優勝された戦略構築力・実行力もすばらしいです。

えぐちさんは、最終ククールLv34程度とほぼ同じでした。
(後日追記:えぐちさんは「魔犬レオパルド前にククールL34」だったそうで、僕よりもExp2万ほど多く稼ぐ戦略だったようです。)
しかしドルマゲス戦でLv26程度と、これも僕の想定外の戦略でした。
観戦者の方々の反応を見ていても、大会を通じてこの「えぐちさんのドルマゲス戦」が最も手に汗握る戦いになっていたようで、大会の盛り上がりまで考慮に入れて戦略を用意してきた節がうかがえます。
そしてここを一発で勝ちきっているあたりも見事です。
レティス戦で運の悪い展開となってしまったようですが、プレイ後に話を聞いたところ、「開幕に絶対的な不運が起きたらリセット」と決めていたそうで、個人的にはここにセンスの良さを感じました。
RTAでは、「消耗戦の末、負けてリセット」というのがタイム的に大きなロスになります。
一方、えぐちさんの「開幕にリセットポイントを設ける」という考え方はリスクを最小限にしていると考えられるからです。

このように、プレイ前に僕が用意した戦略分岐の幅はほとんど役に立たないほど各プレーヤーの戦略が異なる展開となり、若干予定が狂いましたが、両氏のプレイのおかげで自分がいかに狭い範囲でしか戦略を考えられていなかったかに気づかせてもらい、衝撃とともに大きな収穫を得ることができました。
全然戦略が違う対戦はプレーヤーとしても非常に面白く、また見ていた方にも面白かったのではないでしょうか。
僕が一番安定を重視した戦略を選択した形になったため、3人の戦略に大きな差異をもたらしたのはまぎれもなく両プレーヤーの力です。
すばらしいプレーヤーと大会でプレイする機会を得られたことに感謝いたします。

また、昨年参加したDQ5RTA大会に引き続き、大会執行陣の皆様にもお世話になりました。ありがとうございます。
ただし、今回は3点ほど気になる点もありました。
・プレーヤーは到着していたのに、準備が整ってなくてプレイ開始が5分遅れたこと
・序盤15分程度、ビデオ録画を忘れていたこと
・記録用のメモリーカード、中断及びデータ保管等のルールが準備されていなかったこと
機器等の準備は完璧でしたが、当日の運営用チャートが事前に準備されていなかった印象が残りました。
ゲーム研究会主催のRTA大会は著名なやり込み人が集う場としても価値があり、個人的にも好きなイベントなので、今後の発展を願う意味であえて指摘させていただきます。
もっとも、今回も「プレステの型番をそろえる」「同じ型のテレビをそろえる」等など、およそ普通では気の回らないような事前準備がなされており、これらの徹底ぶりにはさすがと思わされました。
準備に尽力してくださった執行陣の方々に感謝いたします。

さて、最後に僕自身のプレイについてですが、戦略・操作の両面にわたり細かいミスが多く、今後に課題の残るプレイでした。
しかしその中でも12時間30分に収めるためのプレイを選択し、それに成功できたことは(ぎりぎりでしたが)ひとつの収穫だったと考えています。
今大会での経験を生かして、戦略を練り直しもう一度プレイしたいと思います。
ドラクエ8のRTAは、「戦略」と「タイム」の間に非常に大きな隔たりがあるため、具体的に「〇〇時間を切りたい」とかいう目標はありませんが、自分が納得する戦略で、納得するプレイである程度の記録を出せたらと思っています。

・・・と、思いつつ、プレイよりもレポート執筆のほうに時間をかけているわけですが。笑。
以下は、今回のレポート執筆についての感想です。
今回はかなり詳細なレポートを書きましたが、これは下記のような意図で、実験的に行ったという側面があります。
以前から、ドラクエの開始からクリアまでのプレイを正確に再現できるレベルのレポートというのは、どういう書式がよいものかと考えてました。
そして、RTAというのは、RPGのプレイのやりかたとして「最短」ともいえるものです。
つまり、プレイを克明に記録したときの分量が最小になるのがRTAのプレイだと考えられるわけで、これは「詳細レポートの書き方」を模索するのには格好の題材と考えられるわけです。
そしてドラクエ8の特性を考えてみますと、戦闘でほとんど雑魚戦は逃げるだけで、戦うのはボス戦とメタル戦のみと考えて差し支えありません。
そこで、ボス戦は「戦譜」、メタル戦は「エンカウント表」にまとめれば、プレイ中何が起こったか、どんな行動をしたのかがほぼすべてわかります。
対して、以前ドラクエ5のRTA詳細レポートを書こうとしたときは、通常戦闘の戦譜もないとイマイチプレイを再現できるレベルには至らず、手間がかかりすぎるため断念していました。
今回レポートを書くうちに上述のドラクエ8RTAの単純さに気づき、詳細レポート作成に踏み切ったわけです。
結果、コマンド入力まで正確に再現できるというレベルには至りませんが、かなりプレイを正確にイメージできるものにはなったのではないかと思っています。
レポートの書式についてのご意見等も掲示板でお待ちしています。

というわけで最後になりましたが、本レポートをここまで読んでくれた皆様へ。
長々とお付き合いありがとうございました。そしてお疲れ様です。笑。

2005.12.22 右弐 (ホームページ)
このページのトップへ戻る

メインページへ戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送