PS2版ドラゴンクエスト5 リカバリーTA大会 観戦記

主催:東京大学ゲーム研究会  開催:2008.11.23  /  記述者:右弐  最終更新:2008.12.15
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更新履歴:
  2008.12.15 第5問、第6問、全体の感想 執筆
  2008.11.30 第3問、第4問執筆 ページ整備
  2008.11.24 第1問、第2問執筆

はじめに

目次 :  第1問 /  第2問 /  第3問 /  第4問 /  第5問 /  第6問 /  全体の感想

問題・ルール・全体の流れは、
PS2版ドラゴンクエスト5リカバリーTA大会結果報告(東京大学ゲーム研究会)
PS2版ドラゴンクエスト5 リカバリーTA大会(東京大学ゲーム研究会)
まんさくさんの当時の日記(2008.11.23) <  まんさくさんのサイト
にゅすけさんの当時の日記(2008.11.23) < にゅすけさんのサイト
などとあわせて読んでいただけると、よりよくわかると思います。

第1問

問題内容

クリア条件:溶岩原人撃破
調査時間 :3分
制限時間 :40分

サラボナ到着後からスタート。
・主人公 Lv10
・ホイミスライム Lv10
・スライム Lv10
・ドラキー Lv10
装備はしっかりしてある。ほぼ調達できる最強装備。(マジックシールド)もある。
袋に(まほうのせいすい)2個、(いのちのきのみ)1個、(ふしぎなきのみ)1個。
所持Gは10000G。
取得アイテムは未回収。

プレイ観戦記

諸事情(意味:寝坊)により、第1問の途中から観戦開始。
プレーヤー全員、ピエールを使って普通に倒す方針でした。
ピエールをもっとも早く捕獲できたのがイリアスさん。ついでえぐちさん。けい坊さんは捕獲に15分以上?を費やした結果、順位争いからは大きく後退。というか結果リタイヤとなってしまっています。
捕獲はすんなりいったイリアスさんでしたが、レベル上げ(Lv5のベホイミまで?)を行う場所を間違えて、溶岩原人戦開始時点では1分程度のアドバンテージとなってしまっていました。
溶岩原人戦では、イリアスさんは普通にピエールを固めてひとりで倒す戦術。対してえぐちさんは、他のキャラも死ぬまで活用し、(チェーンクロス)や(やいばのブーメラン)の全体ダメージを積算させる戦術。ドラキーは死ぬまではラリホーを撃ち、序盤は3匹とも眠る一幕もありました。
結果、2匹目の撃破の時点でえぐちさんが逆転、最後は30秒弱の差をつける見事な逆転劇でした。

模範解答

ホイミンに(オラクルやののれん)と(マジックシールド)を装備させて、回復しつつ戦えば勝てるとのこと。
この装備でも火炎の息では最大41ダメージを受けることになり長期戦は必至でしょうが、(エルフののみぐすり)等を駆使すれば勝てるとのこと。
ピエール捕獲、Lv上げが不要となるぶん、圧倒的に早くなるそうです。
「主人公の名前がライアンというのが、ホイミンを活用しろというヒント」とのことです。手が込んでいて、ドラクエへの愛が感じられます。
また、開始時に夜であり、なおかつ(やみのランプ)を所持していないという初期状態も作りこみが細かい。そのままオラクル屋で(オラクルやののれん)を買える状態にしていたようです。随所にヒントは散りばめられていたようです。

感想と考察

後に出題される第2問や第6問のように、圧倒的にパーティー戦力が不足しているわけではないので、与えられた戦力を駆使すれば勝てるということにはプレーヤーは気づいていたはずです。
しかし、制限時間が40分なので、ピエールを捕獲しに行っても間に合う時間であり、第1問ということからプレーヤーは安全策を採ったというのが実際のところでしょう。
なお、ラリホーが勝敗を分けたかのうように思われているかもしれませんが、ピエール主力で戦う場合に、ラリホーでコンスタントに早くなるのかは怪しいところです。
ラリホーの効きは体感で3〜4割程度、火炎の息+何か、でドラキーは死ぬため、ラリホーを使うことに気づいても1匹も眠らせることなく死んでしまうことも多いです。
ただし、今回は溶岩原人撃破がクリア条件であり、その後の建て直しのため蘇生させる手間は必要ないことから、使用が絶対に正解ではあります。
開始ターンに1匹でも眠らせることができれば、火炎×2の確率を大きく減らすことができ、主人公をスカラ前に死なせてしまう負けパターンに陥る確率を減らせます。
実プレイでも、えぐちさんのドラキーは、やはりMPが尽きる前に殺されてしまいましたが、それでも良く効いていため、時間短縮に貢献していると思います。
また、「ピエールLv1で溶岩原人撃破は可能か」という質問が出ていましたが、極限低レベルのような極端に戦力を増強したLv1でない限り無理だと思います。HPやMPはともかく、素早さが足りません。

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第2問

問題内容

クリア条件:グランバニア到着
調査時間 :3分
制限時間 :40分

ネッドの宿屋到着からスタート。
・主人公  Lv7
・フローラ Lv1
主人公、フローラともに装備はしっかりしている。サラボナ時点での最強装備。
その他のアイテムはイベント関連アイテムのみ。所持金0G。
拾得アイテムは未回収。

プレイ観戦記

まずはキャラの頭数が必要ということで、各自モンスター捕獲に入ります。
・・・と思いきや、けい坊さんは「このままつっこんじゃダメですか?!」といいつつ、いきなり山登り。
しかし1エンカウント目でいきなり主人公が殺され、フローラが瀕死で辛くも逃げ切る。ベホイミで回復して強行しよう・・・としたところ「しかしMPが足りない!」
・・・手が込んでます。問題作成陣。ここでけい坊さんは観念して、仲間を集めることに。
それを横目に、イリアスさん、えぐちさんはモンスター捕獲。
えぐちさんはポートセルミの1500Gを取得し、(やいばのブーメラン)を購入、サンタローズ、アルカパ周辺の戦闘の効率化を図ります。
イリアスさんの捕獲運が良く、スライム、ドラキー、エビルアップルをさっさと加入させ、チゾット越えに挑みます。
・・・が、賢さが低く誰も命令を聞けないうえ、スライムなどは一瞬で殺されるため、思うように進めません。ダックカイトに全員眠らされて全滅させられる一幕もありました。
一方、弱いモンスターの捕獲の無意味さに気づいたえぐちさんは、エビルアップルを捕獲した段階でラインハットに移動。
スライムナイトの捕獲に向かいます。ここでいっしょにドラゴンキッズも捕獲。デッドエンペラーのいかづちの杖対策としては、かなり有利な戦力になります。他にもラインハットの宝物庫に気づいてピエールを増強したりと、戦力を固めていきます。
しかしそれでも上りの山中で厳しい。全滅が相次ぎます。
そんな中、抜け出したのがけい坊さん。アプールを捕獲した後、魔物のすみかのキラーパンサー捕獲に向かいます。プレイ後の話「フローラと結婚しているので(みずのはごろも)が有効に使える」と見抜き、速やかにキラーパンサーを捕獲して山登り。
Lv15、HP115、(みずのはごろも)の安定感は抜群で、結局全滅することなく無事にグランバニアまで突破。
他のプレーヤーも魔物のすみかに向かいますが、結局間に合わずにリタイヤとなってしまいました。
※追記:イリアスさんはクリアできていました。訂正いたします。

模範解答

けい坊さんのとった戦略の通りであったとのことです。
発表時に「けい坊さん、さすが」という雰囲気が会場内に流れました。

感想や考察

最初に正解にたどり着いたけい坊さんの圧勝は当然と思います。
他にも、けい坊さんは、個人逃げではなく、全体逃げを駆使するなど、細かい部分でも戦術面で差を見せていました。
このレベルでは素早さ的に先行できず、また、ラリホーやなめまわしといった行動封じ系の特技を持つ敵が多く出ることを考えると、個人逃げよりも全体逃げのほうを主体にするのは理にかなっています。
一方、えぐちさんは、アプールに命令を聞かせることを目指し、サンタローズやサラボナの(かしこさのたね)を取得したりと、細かい部分でもロスが生じています。
また、個人的には、けい坊さんが最初にとった行動「いきなり突っ込む」というのも、あながち間違いではないような気がしています。もちろん宿屋に泊まってMPを回復させたり、(やくそう)をそろえての前提ですが。
キラーパンサー+(みずのはごろも)のカップリングでは安泰かというと、そうとも言い切れず、結局は全滅の可能性が残ります。
デッドエンペラーのいかづちの杖を軽減できず、先制率される率も高いので、全滅率は結構残ってしまいます。
また、他のプレーヤー(とくにえぐちさん)には、けい坊さんに出し抜かれた段階で戦力増強をあきらめ、無茶して突っ込んでほしかったとも思います。残念。

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第3問

問題内容

クリア条件:ジャミ撃破
調査時間 :5分
制限時間 :60分+15分

グランバニア到着からスタート。
・主人公 Lv20
・くさったしたい Lv15
・エンプーサ Lv15
・クックルー Lv15
・ブラウニー Lv15
・まほうつかい Lv15
・ダンスニードル Lv15
・ばくだんいわ Lv5
・イエティ Lv15(モンスター爺さん預かり)
 主人公以外は全員死亡。
装備品、所持品なし。
拾得アイテムのうち、大半の高額売却可能アイテムは回収の後、破棄してある。
ただし、(レースのビスチェ)は残っている。
所持金0G。

Thinking Time

このあたりから、シンキングタイムの行動とやり取りが面白い。
えぐちさんは、なぜかサラボナに飛んでルドマンの家へ。ルドマンと会話。
この行動はこの後の問題にも見られた。2000Gの回収確認と、結婚相手の確認だろうと思われます。
けい坊さんは、グランバニアへの洞窟で、仙人と話して(みずのはごろも)の回収確認。
当然のように回収済みの状態で「やっぱりか・・・」といった絶望感がプレーヤーを包む。勝ち誇る問題製作者のたこさん。
そんな中、(レースのビスチェ)が未回収であることが発覚。売却額2750Gのアイテムの残存の発覚。これで蘇生費用は余裕。
焦るたこさん。どうやら問題作成者側のミスだったようです。
そんな中、スタート。

プレイ観戦記

皆一様に(レースのビスチェ)を回収。たこさんの表情が曇る。
また、ルーラにメダル王の城がないことから、(てつかめん)が手付かずである保障があるので、皆それは回収に向かっていた模様です。

注目はその後の行動です。
まず、けい坊さんは(ちいさなメダル)を何個か取得しています。これは(きせきのつるぎ)を取得する、という選択肢があるのかどうかを確認するためだった模様。
そんな中、えぐちさんの金策が鮮やか。スライムナイトがメンバーにいないと見るや、真っ先に試練の洞窟に突入、(やいばのよろい)を取得し、一度リレミト。売却価格4000Gで、他キャラの装備費用を捻出します。出題者たこさんの性格から見抜き、すでに行ける場所のアイテムはあきらめ発想を切り替えているところはさすがです。
えぐちさんはその後、テルパドールで(りりょくのつえ)を仲間のエンプーサに購入、オラクルベリーで主人公に(せいどうのよろい)など、コストパフォーマンスの高い武器、防具を購入。カンダタ戦に備えます。
一方、けい坊さんはカボチからまもののすみかへ。キラーパンサーの捕獲と(パパスのつるぎ)の取得に動きます。
イリアスさんは、あまり装備を整えずにカンダタへ。しかし大半の仲間が1撃で殺されてしまい、戦いになりません。グランバニアで売られている装備で固めても、カンダタの打撃は80程度喰らうというのを知らないかのような無謀な突撃です。
えぐちさんもカンダタへ。メンバーは、主人公、エンプーサ、クックルー、あと1匹何か(見逃しました)。
クックルーのルカナン、エンプーサのやけつく息、主人公のスカラを駆使して良い戦いを見せるも、運悪く痛恨が主人公に命中して全滅。(りりょくのつえ)はMPが0になると、攻撃力も0になる仕様らしく、それも予想外で痛かった様子です。
一方、主人公、キラーパンサー、クックルー、イエティで挑んだけい坊さん。戦闘開始時のコメント「まったく勝てる気がしない」には会場爆笑。
こちらも途中、痛恨がくるも、対象がイエティであったため大事には至らず。シールドヒッポに対してメダパニを使うなど、細かい戦術が功を奏していました。主人公のMPが尽きてもうだめか、と思ったところ、なんとかキラーパンサーの(ほのおのツメ)の威力で押し切って撃破。最後の特攻では(パパスのつるぎ)の攻撃力も地味に生きていました。

えぐちさんは再戦するも、1撃目でクックルーが殺されやりなおし。3戦目もルカナン、マヌーサを入れて粘るも痛恨がクックルーに入りリセット。
なんと最初のセーブデータからやり直し始め、ちいさなメダル集めに動きます。
この間、イリアスさんはメダル集めのため(?)、グランバニアへの洞窟でミミックと戦闘。しかし返り討ちにあって大幅にタイムロスした挙句、全滅を喫しています。
けい坊さんだけがスイスイと進め、デモンズタワーの(まどうしのローブ)を装備したりと深い知識を見せ付けつつ、オークLv20戦へ。
かなりの苦戦をし、2人か3人死んでしまいましたが、そのまま「調査」と称してキメーラLv35戦で全滅。ここは塔の地下から全員復活でリスタートできるありがたい仕様なのでたいしたロスにはなりません。
キメーラ戦では、ボロンゴを死守して主人公他のキャラを捨てていくという、基本に忠実な戦術でなんとか撃破。
ジャミ戦も、ボロンゴを攻撃の要として主人公が回復する戦術。終盤、主人公を死なせてしまいましたが、なんとか特攻で倒しきりました。
けい坊さんのみクリア、他の2名はリタイヤとなってしまいました。

模範解答

主人公が回復、クックルーの補助呪文、イエティの吹雪・ヒャダルコ耐性を利用して撃破していく想定であったようです。
キラーパンサーの使用は想定されていたのかどうか・・・忘れました。スミマセン。

感想と考察

カジノ非使用RTAのプレイ経験のあるけい坊さんが知識面で圧倒的に有利であり、その通りの結果となったといえるでしょう。
カンダタ、オークLv20、キメーラLv35、ジャミ、と4ボスがありますが、この戦力でもっとも厄介、というより、ごまかしの効かないのはカンダタであり、それを理解して戦力を増強できていたかどうかが、勝敗の鍵を握ったと思います。
メンバー編成から、ベホイミを使えるのは主人公のみであり、必然的に主人公は回復役になります。つまり、主人公以外で、強い攻撃力を持つキャラを最低1名用意する必要があります。
この点から、(きせきのつるぎ)を取得するというのは構想から外れます。少なくとも、最難関であるカンダタ戦では、有効に機能させることはできません。
攻撃力の確保では、えぐちさんのエンプーサ+(りりょくのつえ)という発想は見事・・・かに見えたのですが、先に書いたとおり、(りりょくのつえ)がMP0では攻撃力なしという仕様であったのが痛すぎでした。というか、こんな仕様、私も知りませんでした。
結局はキラーパンサー+(ほのおのツメ)という最強のカップリングを用意したけい坊さんの安定勝ちとなりましたが、発想の面ではえぐちさんに楽しませてもらいました。
なお、ジャミに関しては、このレベルであれば主人公が先行できる関係上、主人公ひとりで(てんくうのたて)を使ってスカラ後に、防御と回復と(てんくうのたて)の張りなおしを5ターンに1回していれば、MPが尽きる前に反射ダメージだけで勝てるはずです。
余談ですが、もしミミックを倒して(ちいさなメダル)を集めるのなら、アプールに(てんくうのたて)を持たせて使い続け、ザラキを反射してMPを尽きさせてルカニ後に打撃すれば勝てます。後攻に備えて、念のためにアプールに(いのちのいし)を持たせておけば万全です。
また、会場からは「スライムナイトを捕獲して、はぐれメタルを1匹倒すのが正解ではないか」との声も上がっていましたが、けい坊さんの採った戦略を洗練したほうが早いと思います。
捕獲とレベルアップの時間が馬鹿にならない上に、結局攻撃力が確保できないからです。

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第4問

問題内容

クリア条件:(ほのおのブーメラン)(ほのおのよろい)(ほのおのたて)(ほのおのリング)を主人公に装備させる
調査時間 :5分
制限時間 :60分

イブール撃破まで進み、ブオーン関連は何もやっていない状態。
妖精の村からスタート。仲間は全員預かりの状態。
・主人公  Lv25
・ビアンカ Lv14
・男の子  Lv25
・女の子  Lv9
・サンチョ Lv20
・ピピン  Lv1
・キラーパンサー Lv19
・ブラウニー Lv11
・スライム Lv19
・エビルアップル Lv16
・ドラキー Lv15
・おばけキノコ Lv3
・ドロヌーバ Lv14
特筆すべき所持アイテムは、(てんくうのたて)(てんくうのかぶと)(ドラゴンのつえ)(ほしふるうでわ)(パパスのつるぎ)(すごろくけん)15個。
他はイベント関連で手に入るもののみ。
取得アイテムはほぼ未回収。所持金0G。

Thinking Time

えぐちさんは、妖精の城の(いかづちのつえ)の有無を確認。その後、ボブルの塔のアイテム残存のチェックのため、天空城にルーラ・・・したところ、天空城はブオーンのいる封印の洞窟の横に。
会場爆笑。勝ち誇ったように「ボブルの塔の横にあるとでも思ったんですか?」と、司会のたこさん。
一方、けい坊さんはえぐちさんの調査を盗み見していました。

プレイ観戦記

全員、すごろくではなく、ジャハンナで(ほのおのブーメラン)を購入する前提で行動。
プレーヤー全員、まずは男の子、サンチョ、エビルアップルあたりを加入させていた様子です。
その後、(いかづちのつえ)取得、山奥の村のカンダタ子分が持つ(シルクのビスチェ)、妖精の森の(ようせいのけん)(1500G)、ボブルの塔の(デビルアーマー)あたりはプレーヤー皆回収していたようです。

えぐちさんは、試練の洞窟の(やいばのよろい)残存に期待してこれを取りにいくものの、残念ながら取得済みだった模様。
死の火山へ赴き(まふうじのつえ)も取得。
けい坊さんは、グランバニアへの洞窟へ。仙人から(みずのはごろも)を取得します。
と、これをえぐちさんもカンニング。このあたり情報戦になっており、プレーヤーの駆け引きが見られました。
一方、イリアスさんは(さいごのカギ)を取得していないのにもかかわらず、真っ先にジャハンナに向かおうとして海の神殿を開門できず、リレミトも無効で大きくロス。その後、これまた(さいごのカギ)を持っていないのに(てんくうのよろい)を取りに行ったりと、知識不足によるロスが相次ぎます。
けい坊さんは順調に戦力増強を進めます・・・が、地下遺跡の洞窟に(しゅくふくのつえ)を取得しに行ったことが大きくロスにつながった模様。ここはリレミト無効なので、自殺ルーラでの脱出が前提となるのですが、Gを多く抱えたまま突入してしまっており、それもままならない状況。奥の機関車のフロアから脱出を狙いますが、機関車は初回限定なので、奥からも脱出できません。結局リセット。
ここでけい坊さんは、主人公Lv25ということを有効に使うため、エルヘブン周辺でゴーレムを捕獲。渋いです。
イリアスさんは、戦力増強をほとんどせずにブオーンに特攻。連敗を繰り返します。
このあたりで、えぐちさんが「すごろく行けば良いんじゃないですか?」と他プレーヤーを挑発。封印のほこらの横に着地させてある天空城は嫌がらせでなく、フラグ立ての際にルーラ利用できるサービスだと問題製作者に感謝したりしつつ、ブオーン戦に入ります。
主人公、サンチョ、男の子、アプールでスタンダードに戦うも、AIの回復行動が意味不明でピンチを繰り返す。中盤アプールが殺されてこれは厳しいかと思ったところ、その後の攻撃が緩く、なんとか撃破。
これでえぐちさんの圧勝か・・・と思ったところ、けい坊さんがすごろく場へ方針転向。
焦ったえぐちさんは魔界で道を間違え、ジャハンナに着く前にホークブリザード3匹から逃げられずにザラキで全滅。制限時間内でのクリアが怪しくなります。
その間に、けい坊さんは見事に(ほのおのたて)のマスにとまり、残るは(ほのおのブーメラン)のみという状況に。にわかに手に汗握る展開になります。
しかし最後はえぐちさんが意地で勝利。制限時間残り10秒でギリギリでのクリアで、他の2名はリタイヤとなりました。

模範解答

期待値的にはすごろくが早いらしいです。袋の中に(すごろくけん)が15枚あったのはヒントだとか。
ブオーンを倒す場合、男の子Lv25、かつ、(てんくうのかぶと)取得状態ということを踏まえると、フバーハ、(ほのおのよろい)(てんくうのたて)(ようせいのけん)で固めつつ一人で戦えば長期戦で勝てるとのことです。妖精の森の(エルフののみぐすり)も使えるのでしょう。
ブオーン戦以外はすべて逃げれば良いため、他キャラの装備等を整えるよりかはこの方が早いのでしょう。

感想と考察

シンキングタイムの時点で、プレーヤーは、ブオーンを倒すか、すごろくに賭けるかの2択であることは気づいていた模様です。
全員がブオーン撃破を選択したのは、やりこみプレーヤーの意地(?)の為せる業なのか。
すごろくは良くわからないので、ブオーンを倒す前提で考えてみます。
結婚相手がフローラで(しんぴのよろい)を取得できる状況であったら模範解答の戦術を取れそうではありますが、現実的に装備できる最強の鎧は(ほのおのよろい)、そしてピエールではなく男の子では、感覚的に一人撃破の戦術は選択しにくいと思います。
また、4人で戦う場合でも、(しゅくふくのつえ)を取得するのかどうかの判断が本当にむずかしいです。
取得すれば★装備の男の子、エビルアップルを回復役、サンチョ・主人公を攻撃役にすることでブオーン戦はほぼ必勝にできますが、取得のためのタイムロスが10分程度は生じるはずです。また、サンチョの武器を購入し、再度それを売ってGが足りるのかも不明ではあります。
(ドラゴンのつえ)も取得済みであったので、地下遺跡の洞窟でエビルアップルのLvを上げつつ(しゅくふくのつえ)を取得して、ブオーンを安定的に撃破、というのが現実的な解法でしょうか。エビルアップルは開始時にLv16であり、そのままブオーン戦に突っ込むとHP、すばやさの点で不安が残ります。
けい坊さんのゴレムス使用というアイデアには度肝を抜かれました。盲点でした。最初から気づいて捕獲がすんなり行っていたらどういう展開になっていたかわかりません。
すごろくで追い上げるけい坊さんに焦らされた影響か、えぐちさんの魔界はミスが多かったです。道の間違いもさることながら、ホークブリザードから逃げたことが最大のミスです。残り時間から考えると男の子がマホトーンを使った後に個人逃げが正解で、全滅は不運によるものとは呼べません。
しかし、それでも10秒前に滑り込み帳尻をあわせるあたりは並ならぬ勝負強さを感じさせました。

全体を通じて、アイテム回収、換金と装備を購入するタイミングが難しい問題です。
(ほのおのよろい)(ほのおのたて)は装備としても利用できることもあり、なるべく手元にGを残さない換金と購入手順を考えると悩ましいところです。(しゅくふくのつえ)を取得し、自殺ルーラを使うならなおさらです。
シンキングタイム内で最適手順に行き着くのはほぼ不可能で、当たり障りのない、そして絶対に必要となる回収をしながらどれだけ効率のよい回収ルートに行き着けるか、発想センスと臨機応変な対処能力の勝負になっていました。
プレーヤーにとっても、おそらく全6問中もっとも頭を使う問題だったのではないかと思います。
私個人的には、問題の設定自体がまったく予想していない意外な形式で、面白かったです。
「すごろく」というシステムを出題に使い切り、それを「炎シリーズ装備品」という遊び心で仕上げた、出題者のセンスが光る問題だったと思います。

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第5問

問題内容

クリア条件:ミルドラース撃破
調査時間:5分
制限時間:60分

天空城浮上まで進んだ段階でスタート。
ブオーンは撃破済み。
迷いの森までで仲間になるすべてのモンスターが、1匹ずつ仲間になっている。
ただし、コロシリーズ、プチシリーズは除く。
人間キャラ含むすべての仲間がLv最高。
主人公以外の仲間は全員預かりの状態。
取得できるほぼすべてのアイテムを所持している。
(メタルキングのけん)6個、(グリンガムのムチ)2個くらい?、(ふっかつのたま)などもある。
所持金は1千万G程度(所持金とゴールド銀行合計) カジノのコインも大量に所持

Thinking Time

セーブデータのプレイ時間が800時間以上、Lv99というのを目の当たりにし、プレーヤーはセーブデータの読み込みが終わる前に、どんな設定の問題なのかはほぼ予想できたようです。
仲間の状況、ストーリー進行状況を確認。えぐちさんがゲマ1の生存を確認していたのを、しっかりけい坊さんが横目でカンニング。モンスターじいさんのモンスターリストを凝視してメンバー編成を考え込む。
どのプレーヤーも最短戦略を練りきれていない感のあるまま、プレイスタートとなります。

観戦記

まずはメンバー編成。どのプレーヤーも男の子は加えていたようです。
それに加え、えぐちさんは女の子・キングスライム・スライムナイト・エビルマスターを、けい坊さんは女の子・スライムベホマズン・ミステリドールを加えていたことを確認。その他のモンスターもいたと思いますがよくわかりません。
適当に装備を整え、ゴンズ・ゲマ1→ラマダ→イブール→ゲマ2→ミルドラース、と一本道で進みます。
(ドラゴンのつえ)など、通常重要視されるアイテムももちろんスルー。というより、本当に必要最小限のフラグ関連以外は何も行いません。
移動中もトヘロスの効果により通常エンカウントはないので、ボス戦のみをこなしていきます。
イブールあたりでけい坊さんのコマンド入力が異様に速く、えぐちさんに若干のリードを奪っていましたが、海の神殿で(みずのリング)を探すのに手間取っているうちに抜かれてしまいます。
ふくろには、通常プレイよりもはるかに多くの種類のアイテムが入っており、ここから(みずのリング)を探すだけでも大変です。
さらにけい坊さんは、先ほど第4問のえぐちさんと同様に魔界で道に迷ってしまいここで大きくロス。
これでほぼ勝敗が決してしまいます。
どのプレーヤーもほとんど同じ進行状況となっていましたが、細かな戦術には差異が見られました。
ミルドラース変身前では、えぐちさんは呼ばれたキラーマシンを1匹だけ倒し、けい坊さんは完全に無視していました。
ミルドラース変身後では、えぐちさんが終盤回復を捨ててキャラを殺しつつ特攻して見事に撃破。
対してけい坊さんは安定重視で死者をあまり出さない戦い方を取っていたいたことで、変身後戦でえぐちさんはさらに差を広げ、1分弱の差をつけて見事に撃破。
イリアスさんは、ラマダで選択肢を間違えて全員呪われてタイムロスしたり、ダンジョン内でのトヘロス有効を知らずにエビルマウンテンで通常エンカウントしたりと、知識の不足から徐々に遅れていきます。

模範解答

トヘロスとベホマズン役にはホイミスライム、そのほかの攻撃役には(メタルキングのけん)を装備できるスライム族を加え攻撃とベホマズンでボスを倒していくのが最速であるとのことです。
まず死者が出ることはないため、防具は装備するだけタイムロスであるそうです。
トヘロス役に男の子、バイキルト役に女の子を使ってしまうと、イブールを倒した後にいったんパーティーから抜けてしまうため、再度仲間に加えるロスが発生してしまいます。
これに最初の段階で気づけたかどうかが出題者の意図したポイントだったようですが、誰も気づかず出題者の勝ちといえそうです。1位のえぐちさんがプレイ途中で気づき、「課題ばかり残るプレイだった」と反省していたのが印象に残りました。

感想と考察

他の問題とは異なり、戦略構築能力ではない部分で勝敗が決まった設問だったと思います。
やることは1本道であり採れる戦略の幅は狭いこと、さらに運の要素がほとんど介在しないほど圧倒的な戦力を保持しているので、コマンド入力速度をはじめとするプレーヤーの技術面の差がもろに出た問題だったと思います。

最初のメンバー選定において必要な項目は、以下の5点でしょう。
絶対:攻撃力、ベホマズン、トヘロス
便利:バイキルト、ルカニ
このうち、ベホマズンとトヘロスはホイミスライムが持ち、バイキルトとルカニはエビルマスターが持っています。
この2匹に加えて、攻撃役としてスライムナイトを加え、
主人公、スライムナイト、ホイミスライム、エビルマスター
の4人パーティーで進むのが最速でしょうか。
前3人は(メタルキングのけん)、エビルマスターは(グリンガムのムチ)を装備です。
これで、ゲマ1に対してはルカニ、他のボスに対してはバイキルトを使っていけば、もっともシンプルかつ早い戦いができそうです。

プレーヤーとしては、一度はプレイしてみたいと思える爽快なセーブデータだったと思います。
クリアしてからLvを最高にしているようなデータはよくあるでしょうが、ストーリーが未消化でLv最高というのはあまり聞きません。出題データ作成のもとさん、お疲れ様です。

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第6問

問題内容

クリア条件:ミルドラース撃破
調査時間:5分
制限時間:1時間55分(企画時間の終了まで)

ジャハンナに到着直後からスタート。
・主人公 Lv13
・フローラ
・男の子
・女の子
・サンチョ
・キラーパンサー
・おばけきのこ
・ばくだんベビー
・エビルアップル
・ブラウニー
・イエティ
・エンプーサ
・まほうつかい
・おおねずみ
・スライム
・ドラキー
・おばけキャンドル
・ゴースト
・ドラゴンキッズ
・ミステリドール
・さまようよろい
・ビッグアイ
・くさったしたい
・クックルー
・ホイミスライム
主人公以外は全員初期レベル
アイテムはほとんど所持していない。
拾得アイテムは進行に必要なもの以外は全て未回収。
(ドラゴンのつえ)2本取りは禁止。
所持金 30001G

Thinking Time

各自、仲間の確認と宝箱の確認など。
さすがに6問目ともなると、出題者の意図を読んだようで、手持ちのアイテム状況と重要アイテムの残存状況をいくつか確認しただけで、プレーヤーは問題設定はほぼ理解した様子でした。
攻略本を見て仲間データを調べたりしている中、プレイ開始。

観戦記

メンバーをそろえて、まずは重要アイテムの回収に向かいます。
注目の序盤の方針。
イリアスさんは、男の子、女の子、サンチョを加えて4人パーティーでの進行。
妖精の城で(いかづちのつえ)(プリンセスローブ)、大神殿で(てんくうのよろい)、ラインハット(まじんのよろい)取得するまでは良かったのですが、ここでボブルの塔に突っ込んで全滅。
おそらく(ドラゴンのつえ)狙いだと思うのですが、初期レベルの仲間ではキツすぎます。
えぐちさんは、男の子、ピピン、フローラ、を加えて妖精の村周辺でガップリンの捕獲へ。5分程度でこれを捕獲することに成功。ガップリンは経験値5万程度でHP280にも達する、サンチョにも匹敵する優秀なキャラです。
けい坊さんは男の子、女の子は加えていたことを確認。そしてラインハット周辺でピエールの捕獲。こちらも首尾よく捕獲に成功します。
えぐちさんの、カボチ(しんぴのよろい)(メガンテのうでわ)、メダル王の宝物庫(おうごんのティアラ)回収をけい坊さんが盗み見たり、反対にけい坊さんのグランバニア宝物庫(ほしふるうでわ)(3000G)(しあわせのぼうし)回収をえぐちさんが忘れておりカンニングしたりと、熾烈な情報戦が繰り広げられます。

ひとしきり回収が終わったところで、グランバニアへの洞窟1Fではぐれメタル狩りの開始です。
ここで、イリアスさんのはぐれ運が爆発。他の二人を大きく引き離す驚異的なペースで、合計10匹をレベルアップ込み30分強で倒します。
単に運が良かっただけではなく、無理をして(まじんのかなづち)を取りに行っていたことも効を奏していますが、これは本当に驚愕のペースです。
けい坊さんの撃破ペースは普通。はぐれメタル以外の敵も極力倒す方針で狩りを進めていました。
えぐちさんは、そもそもはぐれメタルの出現率が低すぎて苦戦。1匹倒したところでボブルの塔にもぐりこみ、(ドラゴンのつえ)を取得してはぐれメタル以外の敵を殲滅する時間短縮を狙うなど、随所に工夫が見られましたが、さすがに運が悪すぎでどうしようもありません。
ここでの狩りの様子はPS2版ドラゴンクエスト5リカバリーTA大会結果報告にかなり詳しく表で記録されていますので、より詳しい情報はそちらで。

狩りを終えたイリアスさんはジャハンナからエビルマウンテンに向かいますが、このときすでに残り27分。カジノ非使用での戦力で、このタイミングでは絶対にミルドラース撃破までは無理です。
唯一企画時間内にクリアできた可能性のあるイリアスさんにはもっと早いタイミングでのエビルマウンテン突入を期待していただけに、この判断は多少残念でした。
最終的に、イリアスさん、えぐちさんともにゲマ2戦を行っている途中でタイムアップとなりました。

模範解答

この最終問題には、出題者側でも模範解答は用意していないとのことです。
最後を飾る難問、プレーヤー、観戦者含めて皆で解答を考えようという空気感が良かったです。

感想と考察

仲間の選定
→買い物
→危険でない回収行動
→危険をともなう回収行動
→グランバニアへの洞窟ではぐれメタル狩り
とう流れはほぼ確定でしょう。
勝敗は狩りの運により大きく左右されるでしょうが、戦略面での最善を考えるのは面白いです。

ここからは、私がプレイするとしたらどうするか、という観点で戦略を考えてみます。

まず、仲間についてですが、レベルアップ時間のロスを減らすために、必要最小限に絞り込む必要があります。
ザオリクのために、男の子は確定。
そして、(けんじゃのいし)要因、あるいは(まじんのかなづち)要因として、サンチョもほぼ確定でしょう。
バイキルト要因としては、フローラか女の子が考えられますが、同じ初期レベルという条件であればフローラを使ってみたいところです。HPは低いですが、メラミを使えること、マホカンタの習得時期が早いことが大きいです。ちなみに、男の子Lv27でザオリクを覚えるよりも、女の子Lv27でマホカンタを覚える方が、経験値的に若干あとになります。
(みかがみのたて)の購入を考えたり、(ドラゴンのつえ)が1本しか入手できないことから、ミルドラース変身前戦でイオラを使う前提ならば女の子も一考に値しますが、ここでも逆にキラーマシン対策を考えるとメラミのほうが有効で、やはりフローラを使いたいところです。
5人目を加えるとしたら、捕獲の前提ならやはりスライムナイト、ガップリン、捕獲しないのならピピンと思われます。
この条件からピピンをレベルアップさせれば、HPは270に達するはずで、ガップリン、サンチョにもひけをとりません。ミラーアーマーも装備可能です。
できるだけタイムロスしたくない状況と、捕獲が好きでないという私個人的な仕様(?)を考えると、以上の人間キャラ4人を加え、
主人公・男の子・フローラ・サンチョ・ピピン
での進行を選択しそうです。

回収行動ですが、
・グランバニア(ほしふるうでわ)(3000G)(しあわせのぼうし)(エッチなしたぎ)(いのりのゆびわ)
・大神殿(てんくうのよろい)
・サラボナ(てんくうのたて)(2000G)
・メダル王の城(てっかめん)(おうごんのティアラ)
・妖精の城(いかづちのつえ)(プリンセスローブ)
・試練の洞窟(やいばのよろい)
・カボチ(しんぴのよろい)(メガンテのうでわ)
・ラインハット(まじんのよろい)
・妖精の森(エルフののみぐすり)(ようせいのけん)
・地下遺跡の洞窟(しゅくふくのつえ)
・ボブルの塔(デビルアーマー)(ドラゴンのつえ)
・ジャハンナ(エルフののみぐすり)
これだけで30000G程度あります。大して手間のかからないものだけです。
これに所持Gと狩りの際の取得を入れると、65000G程度は自由に使うことができます。

一方、実は購入したい装備品は多くはありません。
・主人公  (ふうじんのたて)  4700G
・男の子  (エルフのおまもり) 3000G
・フローラ (どくばり)     2900G
・サンチョ (ふうじんのたて)  4700G
・ピピン  (ミラーアーマー)  30000G
・その他  (エルフののみぐすり)6000G→300コイン
最小限でこれだけあれば十分です。
つまり、23000G程度は(ばくだんいし)に充てることができ50個程度を購入することが可能です。

これらを踏まえると、以下のような進行ルートになりそうです。
サラボナ:回収
グランバニア:仲間加入→回収→(ふうじんのたて)2個購入→(ばくだんいし)残金全部で購入
大神殿→妖精の城→メダル王の城:回収

おそらくこのあたりで夜になります
カボチ→試練の洞窟→地下遺跡の洞窟
(ばくだんいし)で戦いながら進みます。
(しゅくふくのつえ)を取って自殺。
妖精の森→ラインハット→ボブルの塔:回収と購入
妖精の森でも(ばくだんいし)で戦えるものは倒す。
カンダタこぶん戦では、おそらくフローラがルカナンを使えるようになっています。

オラクルベリーで、(エルフののみぐすり)1個、(せいすい)100個、(においぶくろ)20個程度購入し、グランバニアへの洞窟1Fにこもります。
はぐれメタル以外の敵は、(ドラゴンのつえ)(てんくうのつるぎ)(ようせいのけん)、そして残った(ばくだんいし)で蹴散らしていきます。(やいばのよろい)を使って反射ダメージも狙っていきます。
ダークシャーマン、ゲマ2、ヘルバトラーの経験値、魔界の雑魚戦闘で稼ぐ分、地下遺跡で稼いだ分を差し引くと、おそらくはぐれメタル8匹で足りるはずです。
このメンバーだと、かなりLvが上がらないとはぐれメタルに先行できるキャラがいないため、(まじんのかなづち)もあったほうが早いかもしれません。でも金槌を取得すると戦略が大幅にかわりそうなので、とりあえず取らない前提で話をすすめます。

この狩りが完了すると、男の子がLv25になり、ライデインを覚えています。
ジャハンナで(ミラーアーマー)(エルフのおまもり)を買った残金はすべて(ばくだんいし)に変えます。(エルフののみぐすり)はもちろん回収。
これで(エルフののみぐすり)は3個になるので、なんとかミルドラース戦を戦えます。
魔界では、バズズ3匹などを(ライデイン)(ドラゴンのつえ)(ばくだんいし)のコンボで倒しつつ進みます。

ゲマ2戦は楽勝。主人公と男の子の打撃、フローラのメラミ、サンチョの(けんじゃのいし)で十分です。(しゅくふくのつえ)を持たせたピピンとフローラを適宜入れ替えれば磐石。(おうごんのティアラ)にマヒ耐性があるのもポイント。

ミルドラース戦では、装備が以下のようになっているはずです。
サンチョ:なし、まじんのよろい、ふうじんのたて、てつかぶと、けんじゃのいし
主人公 :ドラゴンのつえ、しんぴのよろい、ふうじんのたて、たいようのかんむり、
男の子 :てんくうのつるぎ、てんくうのよろい、てんくうのたて、メタルキングヘルム、ほしふるうでわ
フローラ:なし、プリンセスローブ、なし、おうごんのティアラ
ピピン :なし、ミラーアーマー、てつのたて、てっかめん、しゅくふくのつえ

戦い方は、基本的にカジノ非使用で普通にやっていた方法でOKっぽいです。
変身前
サンチョ:けんじゃのいし
主人公 :打撃
男の子 :フバーハ、ライデイン
フローラ:バイキルト、メラミ

変身後第1段階
サンチョ:けんじゃのいし
ピピン :防御、しゅくふくのつえ
男の子 :フバーハ、てんくうのつるぎ、てんくうのたて、ライデイン
フローラ:マホカンタ、メラミ

変身後第2段階
サンチョ:けんじゃのいし
主人公 :打撃、
男の子 :フバーハ、ライデイン
フローラ:バイキルト、メラミ

変身後第3段階
サンチョ:けんじゃのいし
ピピン :防御、しゅくふくのつえ
男の子 :フバーハ、てんくうのたて、ライデイン
フローラ:マホカンタ、メラミ

・・・もっとうまくやると、ピピンと(しゅくふくのつえ)は削れそうですね。

と、ここまで書いて、
・ピピンのかわりにガップリンを入れて(けんじゃのいし)役に
・サンチョは(まじんのかなづち)
とすると、もっと速くなりそうだと思いつきました。
カップリンは素早く、(けんじゃのいし)の先行を安定させられること、
はぐれメタル狩りの段階で(どくばり)2本と(まじんのかなづち)が有効に機能しそうなことで短縮させられそうです。
ガップリンがどれだけの時間で捕獲できるかが問題ですが、狩りの時間の短縮と個人逃げを考えると十分取り返せそうです。

むむ、そうすると主人公は死なせておいて、ピピンとガップリンの併用もあるな・・・。

まあ、これ以上考えても机上の空論の域を出ないので、このあたりでやめにしますが、ざっと見積もって、
25分:はぐれメタル狩り前
50分:はぐれメタル狩り8匹+レベルアップ
35分:ジャハンナ〜ミルドラース撃破
110分:合計
というタイムは少なくとも現実的に出せそうです。

私自身、今回の6問中で一番プレイしてみたい問題でした。
・・・が、セーブデータもらってくるのを忘れてしまいました。残念です。

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全編を通じての感想

勝負のカギは短時間での戦略構築能力

細かな戦術や操作技術よりも、最初に立案した戦略面で優れていたプレーヤーが勝つ勝負になっていました。
プレーヤーの知識と、戦略立案能力が観客に露呈され、観客にとっては面白く、プレーヤーにとっては逃げ場のないシビアなシステムだったと思います。
操作でなく戦略が好きな、いち観客の私としては、この上なく面白いシステムでした。

問題設定と解説は、ややマニアックか

問題設定がかなりマニアック、というか、基本として観客に要求するレベルが高いかもしれないと思いました。
たとえば、
第1問 (出題意図)普通はピエールひとりで倒すのだけど、それがいないからどうするか?
 (一般)そもそもピエールひとり撃破っていうのが基本なの?知らなかった・・・。
第3問 (出題意図)主人公Lvはそれなりに高いけれど、守備力と攻撃力の確保が課題
 (一般)そもそもLv20って高いの? 推奨レベルは25とかじゃなかっけ・・・。
てな具合なのかもしれません。
RTAの知識を問うのではなく、RTAでの常識が効かない状況で常識の一段先のレベルを問うものであったため、RTAの常識がない人には本当の凄さは伝わらなかったかもしれません。
ドラクエ5のRTAというのは通常プレイと比べてかなり洗練されたレベルまで研究が進んでいるともいえ、一般受けを狙ってレベルを下げてほしくはないと個人的には思っており、このギャップを埋める橋渡しが必要な気もします。
もちろん、私は何の意図でプレーヤーが行動し、何が起こっているのか大体全部わかります。
しかし私がちょうどよいと感じるレベルの解説だったため、一般の方にはかなり難しかったのではないかとも思います。
今回司会のたこさんの知識とトークのレベルの高さを考えると、プレーヤーにヒントとなることを口走ってしまう可能性も低そうに感じたので、もっと基本的と思えることにも積極的に解説を加えていっても良かったかもしれません。
・・・そもそも「一般の方」っていうのが会場にいなかったのかもしれません。無駄な心配をしているのでしょうか。笑

問題作成班の準備はすばらしい

全6問にわたって、明快なコンセプトとセンス、そしてセーブデータの作りこみはすばらしかったです。
溶岩原人以降の全ボスを見られるように、ストーリー順に構成した問題設定や、キャラの名前にまでこだわったデータ作成から、ゲームへの「愛」がひしひしと感じられました。
今回この企画では、プレーヤーよりも、問題作成班にゲーム研究会のチーム力というか、底力を見せていただいた思いがいたします。本当にお疲れ様でした。

プレーヤーは準備不足(というか、ある意味不可能) センスが出た

基本的な仕様やフラグの把握ミスなど、プレーヤーは準備が行き届いていたとはいえなかった点は、問題作成班がしっかりしていただけに残念でした。
しかし、出題が細かな知識面よりも大枠の戦略面で勝敗が決まる種類のものであったため、逆に戦略センス勝負の趣が際立ったのは面白かったです。
加えて、リカバリーTAは今回が初の試みなので、過去問による予測と演習ができない状況であったということは考慮すべきです。これを踏まえて、もし次回リカバリーTAが行われるとすれば、プレーヤー側の綿密な準備と、よりハイレベルなプレイを期待します。
事前に準備した戦略にある程度したがってプレイできるRTAと異なり、いきなり現場で伝えられた状況に対応するため、プレーヤーはめちゃくちゃ頭が疲れたと思います。
全員が6問に耐え切りプレイし切ったというのは、実は凄いことだと思います。本当にお疲れ様です。

運営進行面でのシステムも練られていた

事前配布のリーフレット、司会進行解説担当(?)のたこさんのトークも良かったです。
ゲーム研究会の今までのイベントと比しても、「何をやっているのかわかりにくい」部類の企画であったにも関わらず、何をやっているのかわかるように配慮された運営システムになっていました。
企画の性質上、状況を理解していない観客がひとりでもいるとネタがばれてしまう可能性があったのですが、そういう場面もなく最後まで無事に進行できたのは、ひとえに事前の準備の周到さと運営の力量のなせる業だったと感じています。
本当にお疲れ様でした。素直に感心いたしました。

さいごに

今回のリカバリーTAは初の試みであったにも関わらず、企画は大成功であったのではないかと思います。
RPGの新しい遊び方が何かないか、と私自身も常々考えていはいたのですが、久々に斬新で具体性のある企画を見せていただいた気がします。
実行までこぎつけた運営陣には、本当に感心し、感謝しています。
楽しませていただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。
何年か後、この2008年駒場祭が、やり込み界のひとつの節目である歴史的イベントとして認識されることを祈りつつ、筆を置くことにします。
執筆期間が開いてしまい、お待ちいただいた方にはご迷惑をおかけしました。お付き合いいただきありがとうございます。
  2008.12.15 右弐

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