ここでは、ある作品のストーリーが感動的だったかといった視点からではなく、ある作品のストーリーはどのように構成されているのかという視点から、分析をしてみます。
| 作品名 | 冒険の目的 (A) |
エピソード | ||
|---|---|---|---|---|
| プレイキャラ絡み(B) | 他人中心(C) | |||
| DQ1 | ◎ | × | - | × |
| DQ2 | ◎ | △ | キャラ並立型 | △ |
| DQ3 | ◎ | △ | 主人公中心型 | △ |
| DQ4 | ○ | ◎ | キャラ並立型 | ○ |
| DQ5 | ○ | ◎ | 主人公中心型 | ○ |
| DQ6 | △ | ○ | キャラ並立型? | ◎ |
| DQ7 | △ | △ | ? | ◎5個分 |
| DQ8 | ◎ | ◎ | キャラ並立型 | ○ |
| 作品名 | 冒険の目的 (A) |
エピソード | ||
|---|---|---|---|---|
| プレイキャラ絡み(B) | 他人中心(C) | |||
| DQ1 | ◎ | × | - | × |
| DQ2 | ◎ | △ | キャラ並立型 | △ |
| DQ3 | ◎ | △ | 主人公中心型 | △ |
DQ1では、竜王を倒しに行くという使命(A)が最初に明確に与えられる。この使命をプレーヤーが自分のこととして感じるかどうかですべてが決まるような気がする。エピソードと呼べるもの(B)(C)はほとんどないといってよい。
DQ2もDQ1と大体同じような感じで(A)が最初に与えられる。そしてエピソードと言えるものも出てきた。(B)はキャラ並立型で、仲間キャラを増やす過程でそれぞれのキャラにまつわるエピソードが展開される。(C)としては、途中訪れた村の問題を解決したり、魔物に殺された人々のエピソードが語られたりする。
DQ3も同じような感じ。(A)が最初に与えられる。DQ2との違いは(B)が主人公中心型であることで、勇者以外のキャラについて語られることは全くないが、その分、勇者とその父親にまつわるエピソードが展開される。(C)は、質的にも量的にもDQ2と大差はない。
以上のように、DQ1〜3は冒険の目的が明確という点でよく似ている。
(A)が主導でストーリーを構成している。
個々のエピソード(B)(C)は少ないが、その代わりに、最初に魔王を倒しに行くという強烈な使命(A)を与えられることで、全体を貫くストーリーがまず始めに提示される。あとは、この使命をプレーヤーが自分のことのように感じられるかどうかでストーリーを楽しめるかどうかが決まってくるのだと思う。
| 作品名 | 冒険の目的 (A) |
エピソード | ||
|---|---|---|---|---|
| プレイキャラ絡み(B) | 他人中心(C) | |||
| DQ4 | ○ | ◎ | キャラ並立型 | ○ |
| DQ5 | ○ | ◎ | 主人公中心型 | ○ |
DQ4からは、DQ3までとは革命的といえるほどに異なっている。個々のエピソードがものすごく増えた。章分けされたことによって(B)は完全にキャラ並立型となり、また、プレイキャラだけでなく、敵陣営に関するエピソードの量も多い。(B)に関してはシリーズ中で最も多いといえるかもしれない。 (C)も増えたが、(B)ほどは増えていない。 (A)に関しては、5章では明確になるが、それまでは冒険の目的がいまいち明確ではないこともある。
DQ5は、DQ4の流れを踏襲している。個々のエピソード(B)(C)が多く、(A)が冒険の後半でいまいち明確ではなくなる時期がある。DQ4との違いは、(B)が主人公中心型になっている点。
このように、DQ4,5はプレイキャラを描写するエピソードが豊富という点で似ている。
(B)が主導でストーリーを構成している。
(A)が不明確になることがあるが、(B)が多いので、冒険が進むにつれ、よりキャラに感情移入しやすくなる。あとは、キャラにまつわるエピソードを感情移入して楽しめるかどうかで、ストーリーを楽しめるかどうかが決まると思われる。
| 作品名 | 冒険の目的 (A) |
エピソード | ||
|---|---|---|---|---|
| プレイキャラ絡み(B) | 他人中心(C) | |||
| DQ6 | △ | ○ | キャラ並立型? | ◎ |
| DQ7 | △ | △ | ? | ◎5個分 |
DQ6からは、突如として、プレイキャラに関係ない人間が織り成すエピソード(C)を増やす路線に一変された。 (A)は冒険中盤から不明確になり、世界各地をまわり(B)と(C)をこなすことでストーリーを進めていく。 (B)の量はDQ4,DQ5よりも減り、どちらかというとキャラ並立型なので、主人公を含む一人ひとりのキャラクターについての描写は少ない。
DQ7もDQ6の方針を踏襲し、さらに(C)を大幅に増強。(A)は冒険序盤に一応与えられるが、具体性を欠いているので、ほとんど(C)をこなしてストーリーを進める。 (B)の量は、DQ6よりもさらに減っていて、主人公主体型なのかキャラ並立型なのかの判断も難しい。
DQ6,7はプレイキャラに関係ない人間が織り成すエピソードが豊富という点で似ている。
(C)が主導でストーリーを構成している。
(A)が弱いので目的に縛られている感覚がほとんどなく、大量の(C)を個別に楽しみやすくなっている。あとは、旅行感覚で各地での出来事を個別に楽しめるかどうかで、ストーリーを楽しめるかどうかが決まると思われる。
| 作品名 | 冒険の目的 (A) |
エピソード | ||
|---|---|---|---|---|
| プレイキャラ絡み(B) | 他人中心(C) | |||
| DQ8 | ◎ | ◎ | キャラ並立型 | ○ |
DQ8では、(B)が多くなり、(C)はかなり減らされた。
それに加え、(A)が久々に明確に与えられる。途中で、何を最終目標に冒険しているのか分からなくなることはない。
DQ8は、冒険の目的が常に明確という点でDQ1〜3に、プレイキャラを描写するエピソードが豊富という点でDQ4,5に似ている。
(A)と(B)の両方がストーリーを構成している。
この2つに比して(C)は弱いので、プレイキャラを中心に考えながら冒険の目的を達成することに集中しやすくなっている。あとは、キャラにまつわるエピソードを感情移入して楽しめるかどうか、冒険の目的に妥当性を感じられるかどうかで、ストーリーを楽しめるかどうかが決まると思われる。
以上で、ドラクエシリーズのストーリーの分析はとりあえず終了します。
で、次に、僕はどういうストーリーの構成が好きで、どのドラクエがストーリー的に面白いと感じたのかを書きたいと思います。
・・・と、思ったけど、分量が多くなったので、ひとまずここで分割します。<感想編>は乞うご期待!・・じゃなくて例のごとく大して期待せずに待て!です。(笑) (2004.12.18)
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